会社に遅刻しそうだとします。
あなたは当然会社に電話しますが、さてなんと言ったものか。
左脳が活動を始め、いくつかの言い訳を考えます。
電車が遅延しました。
体調不良のため、病院に寄ってから出社します。
見知らぬおばあちゃんが道に迷って困っていたので、背負って目的地まで連れていってあげました。
これらは左脳が創り出した仮想世界と言われます。
ここから右脳が現実的な調整をします。
結果、普通3番目は選ばれません。
右脳は、3番目の答えが仮に事実であっても受け入れられないことを知っているからです。
ヒトは相手が求める答え、納得する答えを自律的に選択する傾向があります。
これは自分自身についてもあてはまり、体調が悪い時に医者に「どこも問題ありません。」と言われるよりは、「少しお疲れなのかもしれませんね。一応薬を出しておきます。」と言われた方が安心します。
右脳の調整は便利ですが、時に落とし穴にはまります。
調整された答えであるがゆえに、実体と乖離するところがあるからです。
最近ではプリウスのブレーキ問題にも、少しその傾向を感じます。
届け出件数が少ないことから、疑問に思い始めた結果、あれもこれも気になりだしたのではないか。
もちろん少ないとはいえお客様がそう感じていることは事実で、それぞれにきちんと対応しなければなりません。
ただ、トヨタ副社長が述べたように、「ブレーキが効いていないわけではなく、急に止まらないようソフトに効いてくるブレーキがあり、フィーリングの問題。」となるとこれはやっかいです。
医者に「どこも問題ありません。」と言われた時と同じだからです。
ブレーキ問題に関しては、まだ正式な調査結果が出ていません。
発表の際は、慎重な回答が求められます。
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