2010年3月1日月曜日、「東京羽田空港⇔札幌千歳空港」間。
JALは特別割引7チケットで片道1万5,300円、往復3万600円。
ANAも特割7チケットで片道1万5,300円、往復3万600円。
スカイマークエアラインは前割21チケットで片道8,800円、往復1万7,600円。
その差は往復で1万3,000円。
スカイマークエアラインは4割以上安い計算です。
いざ乗ってみると、理由はすぐに分かります。
そもそもスカイマークエアラインは「札幌・羽田・神戸・福岡・那覇」などに路線が限定。
基本的に不採算路線は飛びません。
機体はJAL機やANA機と比べて二回りほど小さく、ボーディングデッキでは「小さいね」という声がよく聞かれます。
機内サービスは最小限で、ドリンクはお金を払って購入しなければなりません。
ただ、価格競争力は圧倒的です。
7日、読売新聞によると、日本航空会長に就任した稲森会長が、米デルタ航空との提携を一旦白紙に戻したことが明らかになりました。
提携による収益の一時的な落ち込みを懸念したもので、再精査するとしています。
精査そのものはあるべきですが、気になるのが複雑な組織背景が原因で中身よりも周囲が納得しやすい結論にゆくのではないか、という点です。
業種は少し異なりますが、民営化の成功例ではよくドイツポストが挙げられます。
物流会社DHLを買収して傘下に収め、DHLの収益状況の影響は受けるものの世界4大物流へ成長を遂げました。
日本航空とデルタ航空の提携は、アジアや欧米の航空網をデルタ航空が補完する点で分かりやすく周囲の賛同も得やすいのですが、日本での競争力の低さはあまり改善しません。
この点は提携先が米アメリカン航空でも同じです。
このため人員削減計画も進んでいますが、ベースの人件費が高いため1万3,000円の差はひっくり返せません。
スケールメリットを活かすとしても、じり貧の展開になります。
リスクコンサルティング業に進出してはどうか。
TEMという技法があります。
「Threat=脅威。悪天候や空港の機体混雑など外的要因。」と「Error=航空機器操作ミスなどヒトの内的要因。」をManagementする考え方で、航空安全技法の一つです。
リスク管理が最も要求される航空業界は、リスクマネジメントにおいて様々なノウハウを蓄積してきました。
そのフレームワークは、様々な業界に転用が可能です。
新経営陣は、8日以降に最終結論を出す見込み。
敗戦処理の結論ではなく、次のステージで勝つ戦略が期待されます。
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